倉田さんと千葉さんの初対決!で楽しみしていた谷垣さん監督の映画、初日にいってきたよ。全回上演前に出演者、監督の舞台挨拶が用意してある豪華企画、狙いは倉田さん、谷垣さん、ヒロインの木下あゆ美ちゃんが揃う1時からの回を狙っていったが、満席!SOLD OUT! その次の次もだめで結局、7時からの最終回を見ましたが、これも満席!すごい人気だわー。
上映前の舞台挨拶は、谷垣さんとメインキャストの一人コースケ役の平中さん、そして音楽担当の特撮のNARASAKIさんというご本人たちいうところの「華はないが、通好み」?なラインアップとなりました。
”ドニーの片腕としてジャッキーのスタントとして”という肩書きはすでに不要な活躍ぶりの谷垣さん。
「CG全盛時代に人と人が生身でぶつかるアクションはこんな時代だからこそ新鮮に感じられるのでは」「俳優と作り手の”熱”を感じてほしい」−熱い男の熱い挨拶が続きます。
「日活映画祭りって感じで楽しんでください」−この表現がぴったりな映画でした。高円人には70年代の活劇、特撮ものの「愛すべきB級」的雰囲気と、コミカルな味付けがすごい懐かしい感じでした。
何がいいたいのか、何を撮りたいのかわからない意味不明な映画も多いなか、自分が好きな映画はこれ、これが撮りたいのっていう監督のメッセージはストレートに伝わってくる映画ではあります。
ただ、女子アイドル群(4人)はあたしには不要だった。男の人が撮ってるし、男が見る、が前提にあるからなのでしょうが、そんなにヒロインいらねーできれば男子アイドル増やしてほしかったなーアジュンマ(おばさん)としては。
まぁ、これもそれもプロローグで男子がほとんどやられちゃうんで、仕方ないんだけど。
女が世界を救う―戦争のいや〜な社会にそんな壮大なメッセージ(願望)もあるのでしょう。欲を言えば、ヒロインの木下あゆ美ちゃんとイサムのロマンスも絡めてほしかったです(悪役の松村雄基の片思いでもよいかも)そのほうが情愛のテーマがより際立ったというか、感情移入がしやすかったかもね(唯一気持ちを寄り添えたのが悪役である小野篁 / 松村雄基だったし)。
コースケ役の平中さんは”アキバ系”な役柄そのままの面白いトークで笑わせつつ、音楽担当のNARASAKIさんは、大槻ケンジさんのバンドマンらしいあやし〜い雰囲気。
「最初の10曲は全部監督にボツにされた」とのことですが、谷垣さんとしては「画面に音楽をあわせるのではなく、音楽はそれ自体が独立したものとしてやってほしかった」そう―そのコンセプトを汲んで、音楽はめちゃめちゃハードロックな仕上がり。これがまた特撮ぽさを盛り上げてる。12chのROCK FUJIYAMA好きな人にもお勧め。
生の倉田さんと千葉さんにはあえなかったが、二人がひとつのフレームに収まっているだけで、も〜もったいないあるよキーハンターとGメーン世代の高円人には。
悪役の松村雄基も意外によかったなぁ。80年代大映世代にもうれしいかな。イソップ〜