アフリカの国の大虐殺、飢餓、内戦・・・悲惨なニュース映像も日常の中のひとつの風景となって切実感は薄い。
日本上映のための署名活動への参加さえも、一時のきれいごとだったような気さえする。
現に映画上映開始にもかかわらず、自分が署名したことさえ忘れかけ「ああ、ついに上演が決まったか」で見ることもなく終わりそうだったのだから。
この映画は94年、100日で100万人の大虐殺が行われたアフリカのルワンダで、多くの命を救った男の実話。
報道カメラマン役のホアキン・フェニックス(亡きリバーの弟)の「世界の人々があの映像を見て、”怖いね”と言うだけでディナーを続ける」、国連さえも見放し白人だけが救済される時の「恥ずかしい」という彼の台詞に心が疼く。
殺戮現場を執拗に見せるドキュメンタリー映画でもなく、かといって勧善懲悪のヒーローものでもない。ちょっと気弱い男の内面も描いているとこがかえってリアルな現実に感じられて、自然に涙はでるけど、泣くことも許されないような厳しさがあって、最後まで映画と(つまりルワンダの現実と)闘った感じ。正直きついです。
とにかく見て下さい。
映画を知るきっかけになった記事です。御参考まで
http://www.1101.com/suzukichi/2005-07-25.html
早速のご訪問ありがとうございました。